読書

 一日、たけのこ学級の留守番でした。たけのこにあった、鎌田實先生の書かれた「それでもやっぱりがんばらない」を読みました。
 ご承知の方も多いと思いますが、先生は東京医科歯科大学医学部を卒業後、長野県茅野市(ちのし)の諏訪中央病院医師として赴任、院長をへて現在は名誉院長としてご活躍中です。
 自治体職員としての勤務年数の内、約半分を病院で過ごした私には、書かれてある事の一つ一つが、胸にしみいるものでした。残業をしていると、癌末期の患者さんのうめき声が聞こえて来る事もありどうすることも出来ないくやしさや、お世話になった方が不慮の死で亡くなったのを目のあたりにして、呆然とたたずみ号泣した事など、いろんな事が頭に浮かんできました。
 医療技術はどんどん進みますが、人と人の関係は1+1=2のようにはいかない、いかに患者さんと心がつながるか、それが大切(それは医療機関だけでなくすべての事に当てはまるのですが)だと気づかせてくれる本です。
 少し古い本ですが、皆さんも読んでみて下さい。

http://www.kamataminoru.com/・・・・鎌田先生のオフィシャルウェブサイト